「黄花だ」と言われて買ったウスネオイデスを咲かせたら普通の緑花だったことが今までに1度ならず2度までも…今回は3度目の正直。想像していた以上に真っ黄色の花だった。
花弁が幅広なこともあって、通常の緑花よりもよく目立つしカワイイ。香りも普通の緑花ウスネオイデスよりもマイルドで少し違う気がする。
これで我が家のウスネオイデスは緑花、黒花、茶花、黄花と揃った。あとはアルゼンチンに産すると噂で聞いたことがあるオレンジ花か…実際にあるのかな?
でもコレ、本当にウスネオイデスなのか?花色の違いだけではなく、普通のウスネオイデスと形態的に明らかに異なる特徴がいくつもあって、T. duratiiとT. streptocarpaぐらいの相違はあると思う。
ネット検索してみるとペルー産だとか、Tillandsia crocataとのハイブリッドじゃないかとか書かれていて、由来がよく分からない。
ウスネオイデスが片親の自然交雑種あるいは交配種である可能性はあるけど、入手した株にはシードポッドがたくさんついていて稔性はある。だから生産元では実生でも殖えていそうだけどクローンはよく揃っている。種間交雑であれば稔性がない可能性が高いし、稔性がある場合ならF2で形質がバラけて様々なクローンが混ざるはず。
それに交配による作出や、ナーセリーでの交雑で出現したなら、これだけ特徴があって観賞価値も高いのだから園芸種名が付与されて、繁殖初期の数が少ない頃には非常な高価で取引され、その経緯や出自も伝聞に残りそうなもの。
さらに、T. usneoides 'Yellow Flower'ではなく、主にT. usneoides 'Curly'として流通しているところも「山採品の入荷時に花がなくて黄花と気づかれずに葉の特徴で'Curly'と名付けられた」と考えれば辻褄があう。
考え合わせると野生由来の原種である可能性が高いんではないかと個人的には思うけど、採集地なり何なりの来歴がはっきりしていないのがとても残念。原種であることが明確ならばウスネオイデスとは別種、あるいは最低でも変種として扱うのが妥当と思える。
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