2020-03-31

Tillandsia ionantha, たゆみまスペシャル?

Tillandsia ionantha, たゆみまスペシャル
Tillandsia ionanthaの葉が肉厚であまり拡がらず、やや有茎のものが咲いた。「たゆみまスペシャル」とか単に「スペシャル」と呼ばれているタイプ。

「スペシャル」命名の元になったのは2000年頃に「たゆみま」が南米某国の業者から仕入れたイオナンタ。当時流通していたメキシコフォームやグアテマラフォームよりも大きくてギュッと締まった重量感のあるイオナンタだったけど、栽培品種名などはなく単に「イオナンタ」としての入荷だった。ラベルをそのまま「イオナンタ」にすると数百円でしか売れないので「スペシャル」と付記された。

最近売られている「スペシャル」も同じ業者から輸入されているのかは知らないし、たゆみまのラベルじゃない「スペシャル」を売っているのも見かける。もう出元にかかわらず同じタイプなら「スペシャル」と呼ばれているっぽい?

2020-03-29

綴化が赤らんでる

Tillandsia ionantha, Cristate form
イオナンタの綴化株のひとつの赤みが強くなってる。開花?
この綴化個体は成長点が分裂して普通芽に戻ったり、複数の葉が癒合して幅広でくねる葉が出たりして姿が暴れるところが面白い株なんだけど、つまり綴化の形質はあまり安定していない。開花しないほうが嬉しいんだけどな。

Nerineの実生

Nerine Hyb.
昨秋に蒔いたダイヤモンドリリー。いつもは種子親ごとに分けて蒔いていたけど、育種するつもりもないので昨秋は全種子を一つのポットにまとめて放り込んだ。過密気味になってしまったが、結果的に例年よりも調子が良さそう(今のところは)。

以前に別の実生でも、種子を均一に蒔けず部分的に過密に発芽したとき、過密に生えた苗が早く成長(徒長ではない)して開花し、周囲に余裕がある苗は緩慢にしか成長しなかったことがあった。

他の株が近いことで競争が起きて成長が促進されるのか、あるいは根が絡んで密になることで根生菌などのフロラが厚くなって栄養の吸収が活発になるのかな?

2020-03-27

Tillandsia capillaris 開花

Tillandsia capillarisTillandsia capillaris
カピラリスでは多分一番出回っているTropiflora由来のもの。
花はちっこくて地味だけど、いっぺんにたくさん咲くのと花色に濁りがないので割とカワイイ。
成長は早くて、芽数も毎年倍々に増える。この仲間としては自家受粉での結実が少なめな気がする。

Billbergia nutans, Northern Uruguay

Billbergia nutansBillbergia nutansBillbergia nutans
Billbergia nutansはヨウラクツツアナナスという和名で古くから普及しているけれど、写真の株は国内流通品ではなくウルグアイ北部産。野生株を新規導入したら面白い個体が来るんじゃないかと期待してウルグアイから輸入してみた(意外と高かった)のだけど、特に変わったところはなく見慣れた感じのが届いた。

南半球からの輸入で反転した四季に順化するのにかかったのは2年くらい。今まで棚下に置いていたけど、今年は日向で締めて作ってみようかな。

2020-03-22

ケープバルブ

Scilla saturata
Ledebouria sp. , Labeled "Scilla saturata"
毎年、この後はダラっと伸びてしまうので蕾の今が一番かわいい。
4年前にScilla saturataとして購入したけど、キューのリストでScilla saturataはsynonym of Ledebouria cooperiとなっている。でもLedebouria cooperiってシマツルボの学名では?
調べてみると、https://plants.jstor.org/compilation/Scilla.saturataScilla saturataのtype、holotype、isotypeと、Ledebouria cooperiのtypeのさく葉標本が見られた(会員でないのでサムネイルだけ)。サムネイルで見ても明らかに自分の持っている植物とは違う。ということで不明種となってしまった。


Drimia aff. heinesrivier,  W. Cape
Drimia aff. heinesrivier, W. Capeという名の種子を輸入して2018-09に播種したものが初開花。幅1.5mm/長さ35mmくらいの葉が1-2枚とかなり小さいので蕾が出てきた時は驚いた。土を少しのけてみたら球根は径1cm弱くらいだった。
ちなみに購入時の見本写真は棒状の葉で、長い鞘に縞模様があった。これは別物じゃないか?小さくてかわいいから良いけどさ。


Bulbine mesembryanthemoides Bulbine mesembryanthemoides
Bulbine mesembryanthemoides
これも輸入種子を2018-09に播種したもの。すぐに発芽してぐんぐん育ち播種から半年で開花した。その後、初夏から水を減らしていたので自生地みたいな姿になった。そろそろ蕾を出してくるはず。
蒔きっぱなしで混んでいるので植え替えするべきなんだろうけど鉢数を増やしたくないので悩ましい。

2020-03-21

グアテマラ巨大イオナンタとか

Tillandsia ionantha,  Guatemalan giant specimen(Wild plant).

Tillandsia ionantha,  Guatemalan giant specimen(Wild plant).
とても良い色に染まって綺麗だけど一過性。タイの業者から買った株なので環境(特に温度と光)が変わったことで、一時的にこんな発色になっているだけ。ウチの環境に馴化したら緑に戻る、そして恐らく一回り以上コンパクトになる…



Tillandsia ionantha,  Cristate form of Guatemalan giant specimen(Wild plant).

Tillandsia ionantha,  Cristate form of Guatemalan giant specimen(Wild plant).
すごくデカイ綴化株。今のところ綴化が継続して成長中。一部でも良いから綴化のままで育って欲しい。



Tillandsia stricta,  Cristate spike form.
群生株のまま育てると一株々々が充実しきれずまた普通に咲いてしまうと思い、開花済の子株を外した。未開花の子株ももう少し大きくなったら外そう。



Tillandsia ixioides

Tillandsia ixioides
最初の花は終りだけど咲き進んだので再掲。



Dendrobium chryseum syn. Den. flaviflorum タイワンキバナセッコク

Dendrobium chryseum syn. Den. flaviflorum タイワンキバナセッコクは庭で越冬中(放置とも言う)。暖冬だったので葉の黄ばみもないし今年は良いバルブが育ちそう。そのバルブに花がつくのは2年後と3年後。

Ipheion uniflorumの変わり花

15年くらい前まで近所に数千株?のハナニラが咲き乱れる空き地があって、そこが造成工事される直前に変わりモノをピックアップして庭に植えた。

その後、勝手にこぼれ種で殖えるに任せたら庭の一角がハナニラで覆われた。大半は普通の花になってしまったが、全部が何かしら特徴があった株の子孫なので、ちょいちょい変わりモノも出てくる。こういうのを選抜していけば良いんだろうけど放置のまま。
少し前に淡緑花の株が出たんだけど2−3年前に消えてしまった…あれだけは放置したのを後悔。

Ipheion uniflorum ハナニラ多花被で濃色

Ipheion uniflorum ハナニラ同一株から多花被と一茎二花。それに大輪。

Ipheion uniflorum ハナニラ濃色で一茎二花。花被の数も変。

Ipheion uniflorum ハナニラ Ipheion uniflorum ハナニラ
青スジ。もっと濃くガッツリ入る株もあったんだけど…


2020-03-18

Tillandsia ixioides


1年くらい前に蘭屋で「札落ちで名前がわからないからどれでも1000円でイイよ」と言われて買った株。

イキシオイデスは全体の姿も、鮮やかな黄色の花も大好きなんだけど、葉がカチカチに硬くて簡単に折れるのが困る。栽培スペースに余裕がないと捩れて育ったり、葉を折ったりしやすい。全部の葉がスーッと広がった姿でいて欲しいので、広い場所に吊って触らず放置で栽培したい…けどそんなスペースは無い。

種名のixioidesは「ixiaに似た」の意で、多分黃花のIxia maculataを指しているんだろうけど、そんなに似てる?あっちの花被は6枚だしサイズもだいぶ違うし。



またテン泊してきた。
日中で3−4℃程度、明け方は氷点下7℃くらいだった模様。



朝は絶景。

2020-03-11

Tillandsia funckianaの葉に水滴


温室にミストした後、吊るしたフンキアナの葉についた水滴を見て不思議に思った。下を向いている一本々々の葉にいくつもの水滴がついてる。

これは一見すると何の変哲もない水滴だけど、実は地味に凄い。写真の右上に少し写っているイオナンタの葉ではこういう水滴の付き方をしておらず単に濡れているだけだ。水滴を保持しているフンキアナの方がゆっくり乾くだろうから、そのぶん長く吸水できるだろう。

葉の濡れ性が高ければ水は滑らかに拡がって葉先から落ちてしまうので水滴は残らないし、濡れ性が低くても水滴はコロコロと落ちてしまって残らない。つまり、下向きに生えている細い葉にたくさんの水滴が残っているのは普通のことではない。

多分、フンキアナは濡れ性が低い葉から濡れ性が高い鱗毛が生えているなど、濡れ性がまだらになっていて水滴を保持しているか、それとも鱗毛で構造的に水滴を捕まえているのかもしれない。

フンキアナは細くて表面積の少ない葉の不利を補うために、より多くの水滴を保持できる仕組みを備えたのだろうと思うと、小さな水滴に植物の進化の妙を感じ入ってしまう。

2020-03-09

温室コントローラ


ここ2年位ダラダラと試作していた温室のコントローラが一応の完成。気温/湿度/飽差/気圧/CO₂などを測定/記録して各種のコントロールをする。

完成と言ってもケースもなくて試作品未満の完成度だけど、今まではブレッドボードで組んでいて、センサもオンボードだったので、それに比べたら遥かに「使える」状態になったし、動作結果も上々。

温室の温度/湿度/飽差のログを見ると、単純な温度計・湿度計では見えていなかったものが見えてきて面白い。

・センサは4つまで接続して4ヶ所同時測定できるので屋外とハウス内の比較や、ハウス内の温湿度のムラなどが分かる。
・測定は5秒ごとに行い、12回分を加算平均して計測誤差を抑制した。
・毎分の測定結果をWifi経由でサーバに記録する。
・23:59には一日の平均気温、最高気温、最低気温、最低湿度をサーバに記録する。
・測定値はWEB上でグラフ化して閲覧。

温度制御
・スマートプラグ経由でヒーターをワイヤレスでコントロールする。
・設定温度は一定ではなく、気温の日周変化を模して分毎に変化させている(07:00が最低で11:00-15:00が最高)。
・気温と⊿Tに応じてヒーター出力を多段階に調節することで無駄な加温を減らして、加温による温度の暴れを抑えた。

これで安心して温室を(ある程度)放置できる?!

今後実装予定なのは
湿度の制御(電磁弁到着待ち)。飽差が設定値以上の時に毎分5秒間ミストする。
換気の制御。
SDカードで本体内にログ保存。

LCDを実装。 

2020-03-01

ハウス内はうららか

晴れの日中のハウス内は25 ℃以上、上部は30 ℃近くまで上がるようになってきた。


Tillandsia sprengelianaの花苞が開いてきた。もうすぐ咲くかな。



Tillandsia sucreiが花芽出してきた。去年はちょっと間延びさせちゃったので今年はガッチリ咲かせたい。
↓↓↓昨年


先週末はテン泊した。
絶景だったけどメチャ強風でテントが潰れるくらいに揺れて、風上側はペグをクロスで打たないと持たない。撤収のときに見たらテントのポールが曲がってたし。